不惜身命(ふしゃくしんみょう)

仏道を成ぜんとして、身も命も推しまず精進すること。
以前、ある力士が横綱昇進の口上で、「不惜身命」という言葉で力士として相撲道に精進すると言ったことは有名です。
また、戦国武将の真田幸村が家紋の六文銭と共に、死を恐れない強い覚悟を示す言葉でも知られています。
この言葉は、「妙法蓮華経」(法華経)の寿量品にあります。
「妙法蓮華経如来寿量品偈」は、曹洞宗では毎朝のお勤め、朝課において、お寺の開基様、お檀家さんの先祖の供養のため読むお経です。この中に、次のような一節があります。
「一心欲見佛 不自惜身命 時我及衆僧 倶出霊鷲山」
(一心に仏を見ようと欲して、自ら身命を惜しまなければ、その時、我及び衆僧は、共に霊鷲山に現れるであろう)
仏道を成ぜんとして、身も命も推しまず精進すること、目的を達成するために強い覚悟を示す言葉でもあります。
今月の禅語(令和8年8月)
