行雲流水(こううんりゅうすい)

雲のように空を漂い、川の水のように流れる。
二文字目の「雲」と四文字目の「水」を合わせて「雲水(うんすい)」という言葉になります。禅宗では、修行道場で修行する者を雲水と言います。雲や水のように一か所に留まらず、様々な道場をめぐり、正しいお師匠様に出会うため修行を続けることから雲水と言われます。
永平寺を開かれた道元禅師も、比叡山で出家して、臨済宗の開祖栄西禅師が開かれた京都の建仁寺、さらに中国に渡りいくつかのお寺を訪ね、本師と仰ぐ天童山の如浄禅師に就かれて修行に励まれました。
現在、曹洞宗では大本山永平寺、大本山總持寺をはじめ、全国に17の修行道場があります。
修行道場では、起床、洗面、暁天坐禅、朝課、小食、作務、といった日々の行持が細かく設定されており、その一つ一つの行持も作法や心構えが詳細に定められています。
そして、ある期間の修行を経て、いつかは道場を去ることになります。このことを、私たちは「乞暇」と言います。たとえ道場を去っても、修行はまだまだ続いていると考えます。道場からそれぞれの寺に場所は変わっても、命が尽きるまでが修行だと思って生きていかなければならないのです。
今月の禅語(令和8年7月)
