明珠在掌(みょうじゅざいしょう)

「明珠掌にあり」とも読みます。
明珠とは明るい珠、貴重な宝物のような意味です。
そのような宝物は、本当は自分の手のひらの中にある。
自分にとって大切な物である明珠ですが、仏教では、これを仏性と捉えます。仏性とは、仏さまの性質、私たちが仏になるために必要な資質です。
ただそれは、磨かなければ見ることができません。その磨くということは、修行の実践です。しかし、磨くこと、修行を途中で辞めてしまったら、すぐにそれは曇ってしまい、また見えなくなってしまいます。
命が尽きるまで、修行をし続けることによって、仏の悟りの世界は、私たちの目の前に現れるのです。
今月の禅語(令和7年3月)