和願愛語(わがんあいご)

明けましておめでとうございます。

和願愛語とは、いつも、相手を思いやる気持ちを持って、柔らかくおだやかな笑顔で心のこもった言葉をかけ合うことです。「和」とは、「なごむ、とけあう、やわらぐ」ことです。「和」という言葉には、仲良くする、争いをおさめる、といった意味もあります。そして、「愛語」は、優しくあたたかな心から、自然に語られる言葉です。

道元禅師は、「愛語よく廻天の力あることを学すべきなり」とお示しです。廻天とは、天下の情勢を一変させるほど大きな力です。愛語は世の中を変える力があるのです。

世界では、現在も、様々な争いが起きていて、それにより大勢の人々が命の危険に晒され、食べることもままならず、多くの方が苦しんでいます。誰もが、この愛語をお互いにかけ合い、今年一年が少しでも平和になることを祈念いたします。

今月の禅語(令和7年1月)

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